2012年7月19日木曜日

遠征帯同記


こんにちは。

本当に毎日暑いですね。

この暑い時期に、もっと暑い国の話。

私の人生観を変えてくれた国を紹介します!

それはスリランカ。2006年に遠征で行った国です。

遠征前に、国の状勢が荒れていて大会の開催が危ぶまれましたが
結局スリランカに行く事になりました。

飛行機はスリランカ航空!

いざ「出発」

移動時間10時間。。。

スリランカの首都「コロンボ」に飛行機が着陸すると、機内は拍手、拍手の大歓声!

その瞬間、機内後部から、客室乗務員が8×4のようなスプレーをエアコン吹き出し口に
吹きかけながら、前に向かって歩いて行く!

機内は煙たいやら、臭いやら。。。皆むせまくり。

「なんという国なんだ。。。」


空港を出ると、夜中の2時だというのに凄い人だかり。。。そして、ライフルを持った警官。

人だかりの中の少年が、いきなり我々の荷物を勝手に運びだす!!!

私・・・「なになになに???」

少年・・・「荷物を車まで運んだからお金をちょうだい!」という。。。

私・・・「こりゃ凄い遠征になるぞ!」と覚悟をしました。。。




そのまま、ホテルへ。。。


周りには野犬がいっぱい。。。崖の上に立つホテル。。。。
そこがどこだかも分からず、その日は夜中の3時だったので就寝。。。。





翌朝、窓を開けるとけっこう綺麗なホテルでした。
どうやら、ホテルは4つ星だそうです。

さっそく、町に降りてみると。。。


これは、自然の川です。象がいっぱい!


こんなのありえないですよね!?


町の中を普通にあるいている象!?


この他にも、バッファローがグラウンドの横を普通に歩いていたりします。

町の見学も終わり、いざ練習へ!


前方からどう見ても、すれ違えないバスが。。。
こりゃバックするしかないかなぁ?と思ったら、そのまま強引に「ガガガガ―」
「お~ぶつかったぞー!!」しかし、何も無かったように、直進!
「えっ~」!!!ある意味豪快な国です。(笑)

練習が始まると、選手が飲む水が欲しくて現地の子供が集まってきます。

ホテルとグラウンドの移動中に見た光景は、
子供たちは崖から滴り落ちてくる水を集めて飲んでいました。。。

町にあるスーパーは、富裕層の方しか行けないそうですが、
日本のコンビニを2つ合わせたぐらいでしょうか。
(カースト制度が残っており、貧富の差が激しいようです。)


泥だらけの中、なんとかチームは優勝しました。

いよいよ、帰国の時、私たちの前の飛行機に爆弾が仕掛けられているという事で
一時騒然となりました。私たちは航空会社を変えてなんとか無事に帰国しました。

日本に着いて感じた事。本当に日本は恵まれている。
物が豊かです。また、こんなにコンビニが多い国は他に無いのでは?ないでしょうか。。。
そして、最近は過剰包装が多く見られます。それによる大量のごみ。

昔はジュースもガラス瓶で、返却すると20、30円返ってくる仕組みでしたよね。
「ジュースの瓶返してくるよ!」と親に言いながら、
子供頃は、お小遣いを稼ごうと必死に智恵を絞っていたように思います。

豆腐屋さんが来ると、鍋をもって豆腐を買いに行ったり、ぎりぎりそんな時代でした。

豊かになった日本を否定する事はできませんが、
そういった時代も良かったよなぁ~!とつくづく考えさせられました。

10日間程の滞在でしたが、帰るのが少し寂しい感じもしました。
自分の人生観を変える遠征となりました。


渡邉誠